脛骨 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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脛骨とは、または、𦙾骨とは、すね(下腿)に2本ある骨のうちの内側のほう。長骨である。向こうずねをつくっている骨で、下腿の前面の皮膚のすぐ下にあるので体表からさわれる。下腿のもう1本の骨は腓骨で、これらを合わせて下腿骨と呼ぶことがある。腓骨は脛骨の外側、下腿の後面のふくらはぎに近い場所にある。
𦙾 (「軽」の「車」のかわりに「月」)は、脛 の略字(異体字を参照)。
下腿で体重を支えているのは脛骨。脛骨は腓骨よりもずっと太い。これは、下腿の骨がつくる関節を考えるとわかる。脛骨は、上端で大腿骨との間で膝関節をつくり、下端では腓骨とともに距骨との間で距腿関節をつくる。一方、腓骨の上端は脛骨につくだけで膝関節には関係せず、大腿骨とは結合しないため、膝から上の重さはすべて脛骨が受ける。
膝関節をつくる脛骨の上端は太く広がっていて、ふくらんだ部分の内側半分を内側顆、外側を外側顆という。内側顆と外側顆の上面に関節面がある。外側顆の斜め下に腓骨がつく腓骨関節面がある。下端では、特に内側に向かって太くなっていて、そこには内くるぶしに対応するふくらみ、内果があり、下方にもとびだしている。外側には腓骨がつくくぼみの腓骨切痕がある。上端と下端の間が脛骨体。脛骨体の横断面は三角形をしていて、前面がとがって前縁をつくる。前縁の上端付近にはゆるいふくらみ、脛骨粗面がある。脛骨粗面は、大腿四頭筋からつづく膝蓋腱がつく場所である。