大菱形筋 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
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- 1 (2010-02-26 (金) 09:11:02)
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大菱形筋とは、背部の浅層にある筋のひとつ。背骨(脊柱)の首のすぐ下のあたりから肩甲骨を内側斜め上方に引っ張り上げる筋。大菱形筋のすぐ上には同じ働きをする小菱形筋がくっついて並んでいて、まとめて菱形筋と呼ぶこともある。
位置、起始と停止 †
大菱形筋は首の後ろ(項部)のすぐ下のあたり、背中の上部(上背部)にあり、僧帽筋をめくるとその深層にある。脊柱の胸椎のうち、第1〜第4胸椎の棘突起から起こる。外下方に斜めにのびて、肩甲骨の内側縁の下部につく。
すぐ上方には小菱形筋が接している。小菱形筋と大菱形筋はその境界の筋膜が不完全なことがあり、その場合はっきりと区別しにくい。
働き †
肩甲骨を内上方に引っ張り上げる。肩をすくめる動き、胸を張る動きなど。また手で重いものを持つときや肩にものを掛けるときなどに肩甲骨を保持する働きなど。
同じく肩甲骨を内側に引き上げる筋に大菱形筋、肩甲挙筋がある。これらの3つの筋は並んでいる。反対に肩甲骨を外下方に引っ張る筋には前鋸筋がある。