前頭骨 のバックアップ(No.1)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
前頭骨とは、頭蓋骨のひとつで、目のあたりから頭のてっぺんあたり(頭頂)まで、左右ではこめかみの上のほうまで、広い範囲に広がっている1つの骨。
言語 | 表記 | 発音、読み方 | |
---|---|---|---|
日本語 | 医学 | 前頭骨 | ぜんとうこつ |
英語 | frontal bone | フロンタル・ボウン | |
ラテン語 | os frontale | オス・フロンターレ |

図:前頭骨(ピンク色)。*1 頭部の左側から頭蓋(頭蓋骨)をみたところ。ピンク色をつけてある前頭骨に図中で接している骨は、鼻骨、上顎骨、涙骨、篩骨、頬骨、蝶形骨、頭頂骨。
頭部のうち、前頭骨のある位置に対応する皮膚の場所のことを前頭部という。前頭といえば、額(ひたい)のことだが、前頭と前頭部は定義が違い、位置がちょっとずれている。
おもに額を作っている骨。その下では、眼球の入っている頭蓋骨の窪み(眼窩)の上側の壁をつくり、鼻のつけねで鼻骨と、その左右で上顎骨と、眼窩内部で涙骨、篩骨と接する。額の左右では頬骨と、その後方では蝶形骨、頭頂付近で頭頂骨と接する。頭蓋冠の前部をつくり、脳を外側から包んで守る。
これらの骨の間の結合は、縫合と呼ばれる動かない関節(不動結合)という。頭頂骨との間の結合(関節)は、冠状縫合という。胎児のときは、前頭骨は左右2つの骨に分かれていて、その間は前頭縫合という。またこのとき、左右の頭頂骨と前頭骨との間には骨のない結合組織性の膜でできた柔らかい部分、大泉門がある。
*1 Source: public domain image by Alan Hoffring from National Cancer Institute, USA, reproduced and modified.