下腿 のバックアップ(No.6)
『1年生の解剖学辞典』~ 解剖学をこれから学ぶ人向けの用語解説 ~
すねでこの項目を参照しています
下腿とは、膝(膝関節)からくるぶし(足関節)までの部分のこと。一般的な言葉では「すね」(脛 または 臑)のこと。「はぎ」(脛)も同じ意味。下肢のうち、下腿の上には大腿が、下腿の先には足がある。
言語 | 表記 | 発音、読み方 |
---|
日本語 | 医学 | 下腿 | かたい |
一般 | 脛、臑 * | すね |
脛 ** | はぎ |
英語 | crus | クラス |
leg *** | レッグ |
* | むこうずね(向こう脛)の「すね」 |
** | ふくらはぎ(脹脛)の「はぎ」 |
*** | leg は下腿を指す言葉だが、下肢全体をさすこともある |
下腿の前面(下腿前部)は、一般にはむこうずね(向こう脛)とも呼ばれる場所。ここでは皮膚のすぐ裏側に骨(脛骨)があり、その間にクッションとなる筋がなく結合組織も少ない。骨の表面(骨膜)には痛みを伝える神経が多く来ているため、この場所をぶつけると非常に痛いので、「弁慶の泣き所」ともいわれる。
下腿の後面(下腿後部)は、一般にはふくらはぎ(脹脛)とも呼ばれ、下腿三頭筋などの筋肉が張り出して太くなっている。下腿三頭筋はふくらはぎの下(遠位)でアキレス腱となり踵骨に付く(付着/停止)。
下腿の部位 †
- 前下腿部(下腿前部、下腿前面、前下腿面)
- 後下腿部(下腿後部、下腿後面、後下腿面)
下腿の骨 †
- 脛骨(𦙾骨 … ケイは「月」ヘンに「圣」、または「軽」の「車」のかわりに「月」)
- 腓骨
下腿の関節 †
下腿の筋 †
- 前下腿部の筋
- 下腿の伸筋群
- 前脛骨筋(前𦙾骨筋) - 長指伸筋 - 長母指伸筋
- 腓骨筋群
- 後下腿部の筋
- 下腿の屈筋群
- 下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋) - 足底筋 - 後脛骨筋(後𦙾骨筋) - 長指屈筋 - 長母指屈筋 - 膝窩筋
下腿の神経 †
- 総腓骨神経 - 浅腓骨神経 - 深腓骨神経
- 脛骨神経 - 腓腹神経
下腿の血管 †
- 膝窩動脈 - 前脛骨動脈(前𦙾骨動脈) - 後脛骨動脈(後𦙾骨動脈) - 腓骨動脈
カテゴリー: 体の部位 | 下肢 | 下腿
<ご注意> 『1年生の解剖学辞典』は、解剖学を学んでいる人によって書かれているはずですが、間違いがあるかもしれません。内容はかならず教科書その他で確認してください。また間違いをみつけたら「編集」から直していただくか、「ノート」にコメントを残していただけるとうれしいです。
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